社交ダンスはカップルに身長差があっても大丈夫!不利を克服するためのポイントを解説

社交ダンスにおいて、カップルとの身長差は10cm以内が理想とされています。それでは、それ以上の身長差があるカップルは社交ダンスで不利になるのでしょうか。今回は、社交ダンスでカップルに身長差があっても大丈夫な理由を解説し、不利を克服するためのポイントや悩んだときの対処法をご紹介します。

 

社交ダンスでカップルに身長差があっても大丈夫な3つの理由

社交ダンスでカップルの身長差は、10cmが理想とされています。しかし、それ以上の身長差があったとしても悲観することはありません。身長差だけでは有利・不利が決まらない理由を3つご紹介します。

 

<社交ダンスでカップルに身長差があっても大丈夫な3つの理由>

①ヒールの高さで7~8cm前後までは調整できる

②社交ダンス世界チャンピオンの身長差は20cm以上もある

③身長差の不利は基礎技術でカバーできる

 

①ヒールの高さで7~8cm前後までは調整できる

まずは総務省統計局が公表している、男女30代の平均身長を見てみましょう。

 

【男女30代の平均身長】

・男性 171.6cm
・女性 158.4cm

 

参照:総務省統計局 日本の統計2015 第21章 保健衛生「身長と体重の平均値」

 

このように、男女の身長差は平均で10cm以上離れていることがわかります。しかし、社交ダンスにおいて女性は7~8cmほどのヒールを履くため、実際の身長差がかけ離れることは多くありません。男性用のダンスシューズにもヒールが高いものがあるので、コンプレックスに悩まされる必要はないのです。

 

②社交ダンス世界チャンピオンの身長差は20cm以上もある

社交ダンス世界チャンピオンにまで上り詰めたカップルとして、「ティモシー・ホーソン&ジョアン・ボルトン組」は社交ダンスファンの間で有名な存在です。この2人が並ぶと頭ひとつ分の差があることから、身長差は20cm以上あると推定できます。

 

③身長差の不利は基礎技術でカバーできる

社交ダンスの採点をするにあたり、最重要視されるのが「カウントの取り方」と「動きのキレ」です。カップルの身長差が20cm以上あったとしても、それを上回る技術があれば不利をカバーできます。この後の項目では、身長差があるからこそのメリットや、身長差のあるカップルが理想的な社交ダンスをするためのポイントもご紹介しますよ。

 

社交ダンスには身長差があるからこそのメリットもある

世界チャンピオンにまで上り詰めたカップルもいるように、社交ダンスには身長差があるからこそのメリットもあります。とくに以下の2点は、身長差のあるカップルならではの魅力です。

 

<身長差によって得られるメリット>

・個性的で目立ちやすい

・枠が広くなるため動きがダイナミックになる

 

個性的で目立ちやすい

身長差があるカップルは社交ダンスの世界では少数派なので、フロアにいるだけでも目立ちます。この状態でいいダンスができれば、観客や審査員からの高評価を引き出しやすいでしょう。たとえ不安やコンプレックスがあったとしても表には出さず、堂々と入場して踊ることがポイントです。

 

枠が広くなるため動きがダイナミックになる

スタンダード種目においては、とくに「枠の広さ」が高い評価を受けるために重要な要素になります。身長差があるカップルは手足の長さにも差がある場合が多く、枠を広く作りやすいことがメリットです。空間を大きく使ったダイナミックな社交ダンスができるため、見栄えがよくなります。

 

身長差のあるカップルが理想的な社交ダンスをするためのポイント

身長差のあるカップルには、社交ダンスにおける一般的なセオリーが通用しない場合があります。理想的な社交ダンスをするために、これからご紹介する6つのポイントを意識しながら練習をしてみましょう。

 

<身長差のあるカップルが理想的な社交ダンスをするためのポイント>

・男女の役割を正しく理解する

・お互いが動きやすいステップをする

・お互いの得意なポイントを見つける

・身長が高い人は膝や腰を緩めて踊る

・身長が低い人はボディを張って踊る

・衣装選びも工夫する

 

男女の役割を正しく理解する

社交ダンスには男性と女性に異なる役割があります。男性はリードしながら女性が踊りやすいようにエスコートし、女性は男性がエスコートしやすいようにフォローに回りながらダンスを楽しむのが基本的な役割です。

 

お互いが動きやすいステップをする

お互いが動きやすいステップを見つけて選ぶことにより、見栄えのいい社交ダンスができるようになります。一例をご紹介すると、相手の内側に出すステップを減らすといった対策が有効です。身長差があるカップルが相手の足の間に自分の足を出すと窮屈になりますが、これを減らすとスムーズに踊りやすくなります。

 

お互いの得意なポイントを見つける

お互いの強みを整理して、どうすれば魅力的な社交ダンスができるのかを考えることも大切です。先述したティモシー・ホーソンとジョアン・

 

身長が高い人は膝や腰を緩めて踊る

身長が高い人は、膝や腰をやや緩めることを意識しながら踊ると、パートナーとの身長差を埋められます。上半身はしっかりと張り、スタイリングにメリハリをつけることがポイントです。

 

身長が低い人はボディを張って踊る

身長が低い人は、ボディをしっかりと張って身長を伸ばすことを意識しましょう。下半身を伸ばそうと意識しすぎると、しなやかな表現ができなくなるため、注意が必要です。

 

衣装選びも工夫する

身長差のあるカップルが同じように踊ると、どうしても身長が高い人のほうがダイナミックに見え、ギャップが生じてしまいます。この差を埋めるために役立つのが衣装です。身長が低い人は、スカートの裾にホースヘアーが巻き込んであるようなタイプの衣装を選ぶと、小柄でもダイナミックな印象を与えられます。

 

まとめ

社交ダンスにおいてカップルの身長差は10cm程度が理想とされますが、20cm以上の身長差がありながら世界チャンピオンに輝いたカップルも実在します。不利を埋めるために有効な対策は多く、身長差があるからこその利点もあるので、身長差にコンプレックスを感じる必要はありません。

 

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