社交ダンスの「スロー」とは?特徴や踊るときの3つのコツもご紹介!

社交ダンスの「スロー」とは?特徴や踊るときの3つのコツもご紹介!

社交ダンスの種目「スロー」を聞いたことがあるでしょうか?「スロー」とは「スローフォックストロット」のことです。名前が長いために、多くの場合は「スロー」と省略して呼んでいます。社交ダンスの競技として、ワルツやタンゴは有名ですが、スローは多くの方にとって馴染みのない種目でしょう。

この記事では、スローについて詳しく紹介します。合わせてスローを踊るコツも紹介しているので、興味のある人は、ぜひスローに挑戦してみてください。

スローとは

スロー(スローフォックストロット)は社交ダンス競技のうちスタンダードの一種です。どのようなものか、詳しく見ていきましょう。

スローの特徴

スローの特徴となるのは、流れるような、なめらかなダンスです。4分の4拍子のゆったりとした音楽に合わせ、ゆるやかに、とめどなく動き続けるのが特徴です。1拍子目と3拍子目にアクセントがあり、カウントは、SQQ(スロー・クイック・クイック)となっています。

またスローは、ステップの特徴が少ないために覚えづらいと思う人が多いようです。さらに、ゆったりとした動きは正確さが問われるために難しく、初心者にとって難関種目となることが多いようです。しっかりとステップを覚え、この後紹介するコツを意識することで上達に繋がります。

スローの歴史

スローは20世紀初頭にイギリスで生まれた踊りです。その起源はさらに古く19世紀ごろのアメリカで「ラグタイム」というジャンルの音楽が生まれたことから始まります。ラグタイムはジャズの起源とされる音楽です。その、ラグタイムに合わせて踊るダンスが「フォックストロット」です。フォックスロットはスピーディーで、キレのあるダンスなのが特徴といえるでしょう。フォックストロットはアメリカからヨーロッパまで大流行しました。そして、イギリスでフォックストロットのテンポを遅くし、ワルツの要素を組み込んだダンスが登場したのです。それが「スローフォックストロット」です。

スローとワルツの違い

先ほどお伝えしたように、スローにはワルツの要素も採り入れられているため、混同しやすいものとなっています。大きな違いとしてリズムと動きが挙げられます。ワルツはスローと違い3拍子となっており、回転も多く、さらにライズ&フォールと呼ばれる上下動も大きいのです。ワルツは大きな波のようで、スローは浅くて遠い波のようなイメージを持つと分かりやすいでしょう。

 

スローを踊るときの3つのコツ

スローを踊る際に、これから紹介する3つのコツを抑えることで、ぐっときれいに踊れるようになるでしょう。

動きを止めない

特徴でもご紹介した通り、スローはなめらかなダンスとなります。なぜかというと、スローは足を閉じるところがほとんど無いためです。このポイントがうまくいかないと、ワルツのように見えてしまいます。一定の速度でスムーズに、動きを止めないことについて意識できれば、美しくスローを踊れます。

スロー(S)とクイック(Q)のカウントを正確に

スローを踊るときには、スロー(S)とクイック(Q)のカウントを正確にとることも大切です。動き続ける動作のために音楽よりも早まり、カウントからずれてしまうことが多くあるのです。しっかり意識して踊るだけでも、今までとの違いを感じられるでしょう。

上下の動きをなめらかにする意識

先ほどワルツとの違いでも紹介したように、スローの方がライズ&フォールと呼ばれる上下動が小さくなります。ここでも、なめらかな動きを意識し、上下動する際に落差が出ないようにすることで、美しく見られるでしょう。

 

スローでよく使うステップ

スローで使う頻度の高いステップが、フェザーステップです。よく使うステップだからこそ、きちんと踊ることが重要です。フェザーステップはスローを踊る上で避けて通ることはできません。ステップに入る直前の形により名前が変わり、直進から入るとフェザーステップ、後退から入るとフェザーフィニッシュ、ppから入るとフェザーエンディングとなります。

フェザーステップについて、「鳥の羽のように、ふわっと軽く踊る」と言うように表現されることがあります。このイメージを実際の踊りに反映させるためには、体の運びがなめらかになるよう、フットワークや上半身の回転のスキルアップが必要になります。

 

まとめ

スローについて詳しく知り、興味を持った方もいらっしゃるのではないでしょうか。初心者の壁と表現されることもあり、敬遠されがちですが、実はスローの魅力にとりことなる人も多いのです。スローが踊れるようになると、社交ダンスがより楽しくなることでしょう。社交ダンスをするのであれば、ぜひ「スロー」にも挑戦してみて下さいね。

そして、スローを美しく魅せるためにはドレス選びも大切になります。「ダンススタジオすまいる」では、ダンスのドレス選びなどもアドバイスさせていただきますので、川崎駅西口から徒歩9分の場所にありますので、ぜひお気軽にご来場ください。