社交ダンスの「ラテン」とは？どんなダンスか、どんな種類があるのか解説！

芸能人が社交ダンスの競技会に挑戦するテレビ番組の影響もあってか、社交ダンスに興味がある、習ってみたいと考える人が増えています。ただ一口に「社交ダンス」と言っても、ロングドレスで優雅に踊るダンスも、情熱的に踊るダンスもあります。そのうちの情熱的に踊る方のダンスが「ラテン」です。

今回はこの「ラテン」について、詳しく解説していきます。ダンスを習いたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

社交ダンスに種類があるの？

社交ダンスの中における「ラテン」の位置づけを知るために、まず社交ダンスにどんな種類があるか解説していきます。

社交ダンスの2つの種類

「社交ダンス」と聞いたとき、どんなダンスを思い浮かべますでしょうか。男性と女性が腕を組んで舞踏会のように、優雅なステップを踏んでいる姿を思い浮かべる人が多いかもしれません。これは、社交ダンスを2つに大別したうちの「スタンダード」に分類されるダンスなのです。

「社交ダンス」は、「スタンダード」と「ラテン」に大別されます。スタンダードとラテンはさらに、それぞれ5種目のダンスがあります。スタンダードはワルツ・タンゴ・クイックステップ・スローフォックストロット・ヴェニーズワルツの5つ、ラテンはルンバ・チャチャチャ・サンバ・ジャイブの5つです。

スタンダードとラテンの違い

スタンダードもラテンも、どちらも男女ペアで踊るのが社交ダンスの大前提です。ただ、ダンスの雰囲気は大きく異なります。スタンダードは、男女が接近して腕で「ボールド」という枠を作った姿勢のまま踊るのが特徴です。優雅な印象を与えるダンスで、かかとからステップを大きく踏み出します。男性は燕尾服、女性はロングドレスが正式な衣装になります。

一方でラテンは、男女が向かい合って手をつないだり離したりしながら情熱的に踊るのが特徴です。ステップはつま先から踏みます。ラテンにういては、衣装のきまりはありません。ダンスのイメージに合わせて、女性は短いスカート、男性もシャツの胸元を開けるなど露出を多めにする人が大半です。

 

ラテンの5つの種目とそれぞれの特徴を解説！

ここからは、ラテンに分類される5つのダンスの特徴を詳しくお話していきます。

ルンバ

情熱的なラテンの中にあって「静のダンス」と称されているのが、ルンバです。発祥は、キューバです。4拍子のゆったりした曲調に合わせて踊ります。ゆったりはしているものの、男女の愛の葛藤を表すダンスなので、優雅というよりは濃厚な雰囲気を醸し出すのが特徴です。ルンバはスローテンポなので、初心者に選ばれやすいダンスです。ただ、スローだからこそ誤魔化しがきかないので、実は難易度が高いダンスと言えるでしょう。

チャチャチャ

アップテンポの4拍子のリズムが特徴の、キューバ発祥のクラブダンスが「チャチャチャ」です。男女の駆け引きを表現する振り付けで踊ります。スピード感が重要です。ウォーキングの仕方は、ルンバウォークの4拍子の4と1との間に「アンドカウント」が入り「ロック」や「シャッセ」と呼ばれるステップが入ります。世界的なダンサーになると、かなりアクロバティックな振り付けが入り見ごたえ抜群なのがチャチャチャです。

パソドブレ

フラメンコや闘牛をイメージしたスペインのダンスが「パソドプレ」です。それだけ聞いても情熱的なダンスがイメージできるはずですが、男性は闘牛士、女性は牛やケープ、またはジプシーをイメージして踊ることは知らない人も多いかもしれません。女性鎧も男性の力強さがフューチャーされる、珍しいダンスだと言えます。ラテンで唯一、ヒールから踏み出すので初心者向けです。見せ場のきめポーズ「ハイライト」がビシッと決まると大いに盛り上がります。

サンバ

サンバと言えば、ブラジルのカーニバルで踊るダンスとして知っている人も多いのではないでしょうか。ラテンのサンバは、ブラジルのサンバをアレンジしたもので、カーニバルほどのセクシーさはありません。他のダンスよりも大きく動くのが特徴で、「バウンスアクション」と呼ばれる大きく弾む動きがカギになります。楽しい陽気な曲調で、大いに盛り上がります。

ジャイブ

アメリカが発祥の、ファンキーでハッピーなダンスが「ジャイブ」です。跳びはねるようなステップとアップテンポな曲調で、非常に運動量が多いのが特徴です。ラテンの5種目の中でも難易度が高く、ダンスの競技会でもジャイブは予選では行われないことも多々あります。

 

まとめ